こんにちは、新潟市南区新飯田の山田お茶屋です。
今日のブログは「新茶」のお話。
お茶(緑色の、通称 緑茶/煎茶/日本茶)
は、純国産の「農産物」なので、一年間を通してある時期に「収穫期」がきます。
お米が9月10月になると毎年「新米」が出るのと同じように、
お茶も「新茶」が出る時期が出るわけですね。
知ってました? 知ってましたよね、多分。
では、いつが収穫期なのでしょうか。
お茶の収穫期は、4月の終わりから5月。(おおよそです)
お茶は日本全国で作られていますので、土地土地の温かさなどによって微妙に収穫期にズレが生じます。
最も温かい鹿児島・種子島で4月の半ばから下旬、
静岡などでは4月の終わり頃、といった感じなのです。
その他、お茶にもいろいろ品種がありますので、品種ごとにも一番茶の時期はずれているのです。
とりあえず、
新茶の時期も、4月の終わりから5月。
それが、「新茶が遅れている」というのはどういうことでしょうか?
今年の新茶は1週間から10日ほど遅れ気味です。
それは、なぜならば「お茶が農産物だから」に他なりません。
お米がたくさん取れる年、気候の所為で不作に終わった年、
リンゴがおいしくなった年、カキがたくさんなる年があるように、
寒かった、暑かった、風が吹いた、霜が降りた、
そういった気候条件により、お茶の生育は影響を受けます。
現に今年は「低温についての異常気象」の警告が作地には出ており、
その影響を受けてお茶の生育が遅れています。
なぜわざわざこんな事をブログ記事にしているかというと、
お茶の業界がこうした情報を別段公開せず、隠し気味に物事を進めがちだからです。
多分大手のスーパーや、茶の通販業者、コンビニ(ではもう新茶は売っていないかもしれませんが)とか、
まあいわゆる大手の販路を持っているところは、
この4月の10日や半ばを過ぎた頃になれば、
「新茶が出ています!」という広告をたくさんだしてくれるでしょう。
毎年同じ日にクリスマスやハロウィンが来るように、「その期日が来たから、皆さんにお知らせする」事でしょう。
そして、今までの茶業界は、「新茶とは穫れた早さだけが命」のような売り込み方をしてきました。
5月のゴールデンウィークに穫れるお茶よりも、4月末に穫れたお茶に付加価値をつけましたし、
より南で4月半ばにお茶が穫れるのならば、そちらをより新しい新茶としてきました。
それならば大手の販売者は、一番早く穫れる、一番南のお茶を買い付けて、
一番に愛飲者の皆様に売ってしまえばそれですむ、という事になります。
(なぜならば新茶は一年に一回飲めばいっか、飲んだからもういっか、みたいな販売戦略でもあった為です)
しかし、今年の新茶は遅れ気味である、というのは実際の作物の事実ですので、
つまり何がいいたいかというと、
今年、いつも通りの時期、4月の早い頃から広告して売り出している新茶は、
一番味がおいしく楽しめるところではないですよ、
ということです。
産地の見通しとしては早くてゴールデンウィークという感じのようです。
どうか、全国の各お茶屋さんが新茶を売り始めるのを
「待って」、
「お茶屋さんでお茶の茶葉を」
買ってください。
山田七蔵茶舗 当店では
毎年、販売元から頂く新茶のサンプルを20種〜 飲み比べ、
近年の愛飲者の皆様が「おいしい」と感じてくれる品種を、当店の新茶商品として販売しています。
もともとの畑の出がどう、とかではなく、すべてきちんと味見をして選んでいます。
とにかく早い、とかそういった選び方ではなく、
おいしいものを皆さんにお届けしたく思います。
新茶のチラシも毎年オリジナル作成で皆様にお届けいたします。
http://sitizo.com/?page_id=293
(山田七蔵茶舗チラシギャラリー)
新茶は年に1回飲めばいいかもしれない、
でもコンビニですまさないで、ペットボトルに書いてある文字だけですまさないで、
どうぞおいしいお茶を飲んでください。
山田七蔵茶舗
新潟市南区新飯田
info(a)sitizo.com
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